ノボリブライアン（2003年生、母サワノビンティ）

ノボリブライアン（2003年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したサワノビンティが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方12戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年のこいのぼり特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

4月22日、デビュー戦は川原正一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

7月22日、中5週で迎えた4戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は上野翔騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

10月23日、中5週で迎えた8戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた9戦目は、一般C20（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したナムラキャラバンを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

11月28日、中1週で迎えた10戦目は、一般C19（名古屋ダート800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮下瞳騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のデライトフルデイに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月7日、連闘で迎えた11戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮下瞳騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメモリーアマービレに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

12月21日、中1週で迎えた12戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮下瞳騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

4歳（2007年）

1月17日、中3週で迎えた13戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で宮下瞳騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のレストレスハートをクビ差振り切って3勝目を収める

2月1日、中1週で迎えた14戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で宮下瞳騎手（6戦3勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

2月21日、中2週で迎えた15戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で宮下瞳騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マツリダヒトミにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3月8日、中1週で迎えた16戦目は、一般C12（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で宮下瞳騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアズマストロングに5馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

3月28日、中2週で迎えた17戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で宮下瞳騎手（9戦4勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた18戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で宮下瞳騎手（10戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスキンファクシに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月4日、中1週で迎えた19戦目は、こいのぼり特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で宮下瞳騎手（11戦5勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスリーキセキに1馬身半の差をつけて6勝目をゲットした。