プラチナヴォイス（2014年生、母プレザントブリーズ）

プラチナヴォイス（2014年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「白金+声」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時14歳）と交配したプレザントブリーズが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。2017年のスプリングステークス(G2)で3着に入った他、2016年の萩ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、矢野牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、本間茂によって2,484万円で落札された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月17日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は504kg。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

10月8日、中9週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のシェルブルックに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月29日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヴァナヘイムに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月26日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3歳（2017年）

2月5日、中9週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

3月19日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた9戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

9月18日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

4歳（2018年）

7月15日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り小雨/重）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったクリノヤマトノオーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月11日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったロシュフォールにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月9日、中3週で迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーティーラッセンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6歳（2020年）

12月13日、約24か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

7歳（2021年）

1月16日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの虹の松原ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

2月6日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

6月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの松風月ステークス（中京ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

2021年6月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8月1日、中7週で迎えた21戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、一般C3 17（高知ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったスケロクに詰め切れず、約12馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中2週で迎えた22戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3 16（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミュートエアーに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月5日、中1週で迎えた23戦目は、一般C3 14（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモリノラスボスを強烈な末脚でアタマ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

9月28日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、M1のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

10月23日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた25戦目は、一般C3 14（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月9日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた26戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のエイシンイチラクに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月28日、中2週で迎えた27戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、馬家・天馬家結婚記念杯（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年12月7日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。