エーシンフォワード（2005年生、母Wake Up Kiss）

エーシンフォワード（2005年2月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋攻める」。毛色は鹿毛。種牡馬のForest Wildcat（当時14歳）と交配したWake Up Kissが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地29戦6勝2着3回、地方1戦0勝、海外1戦0勝。2010年のマイルチャンピオンシップ(G1)に勝利した他、2010年の高松宮記念(G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

10月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は462kg。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマックスバリハイを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月3日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマリエンベルクを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

12月9日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

3歳（2008年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、逃げるダンツキッスイを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月12日、中5週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したサトノプログレスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

12月21日、約7か月の休み明けで迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4歳（2009年）

1月5日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた11戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。

10月4日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月25日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月12日、中6週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオセアニアボスに2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

12月27日、中1週で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2009ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフィフスペトルに1馬身1/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

5歳（2010年）

1月16日、中2週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したレッドスパーダにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月30日、中1週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

2月28日、中3週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のワンカラットに1馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

3月28日、中3週で迎えた19戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた20戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた21戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月30日、約5か月の休み明けで迎えた22戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

11月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダノンヨーヨーをクビ差振り切って下半期マイル王の座を掴み取った。

12月12日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後はRajsamanと並んで4着同着となった。

6歳（2011年）

3月27日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G1の高松宮記念（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（8戦2勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

10月29日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（9戦2勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、6着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた29戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（10戦2勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた30戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（11戦2勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

12月28日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（12戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。