レザームーン（1992年生、母ライツブリンキング）

レザームーン（1992年3月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時21歳）と交配したライツブリンキングが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦7勝2着1回。1997年の栗東ステークス(オープン)に勝利した他、1996年のオパールステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋隆厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

6月4日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は520kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウヨシムネに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月2日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のネイティブドリームに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月5日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカウンターブローに3馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

12月10日、中2週で迎えた5戦目は、元町ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のメジロモネをクビ差振り切って4勝目をマークした。

4歳（1996年）

1月14日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（5戦4勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

2月3日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田浩一騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のオースミレパードに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月16日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で内田浩一騎手（7戦5勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた9戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で内田浩一騎手（8戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

9月29日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のエイティグローを3/4馬身振り切って6勝目を獲得した。

11月2日、中2週で迎えた12戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた13戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

5歳（1997年）

2月1日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったナムラホームズにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月9日、中4週で迎えた15戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトシヴォイスに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。