カイシュウニシキ（1992年生、母ホマレノグレイス）

カイシュウニシキ（1992年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のビゼンニシキ（当時11歳）と交配したホマレノグレイスが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷口牧場。戦績は、中央平地32戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年の船橋ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

3月26日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6月17日、中6週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

7月30日、中5週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

8月6日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

8月27日、中2週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた7戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したノースブライティアを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

9月24日、中3週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインターラジカルに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月15日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウヨシムネに2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（1996年）

1月15日、中9週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

2月17日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 雪/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた14戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の常陸特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスロクフルラードに8馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月13日、中1週で迎えた16戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続でM.ロバーツ騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

5月18日、中4週で迎えた17戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.ロバーツ騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はバタバタになってしまい18着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた19戦目は、レインボーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコスモトップレディをハナ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

10月19日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、京洛ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

11月10日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦のドンカスターステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

5歳（1997年）

1月7日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、サンライズステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた23戦目は、白嶺ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3月15日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた25戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた26戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、6着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に敗れた。

7月6日、中4週で迎えた28戦目は、福島テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

10月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた30戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

6歳（1998年）

3月21日、約3か月半の休み明けで迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

3月28日、連闘で迎えた32戦目は、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るハートマンを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って久々に美酒を浴びた。