サトノダムゼル（2016年生、母ダリシア）

サトノダムゼル（2016年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+乙女」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したダリシアが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地4戦3勝。2022年の福島牝馬ステークス(牝G3)で3着に入った他、2020年のディセンバーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

6月23日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のビジュティエを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

8月24日、中8週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のモレッキに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

9月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上2勝クラスの白井特別（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロフティフレーズをクビ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

10月13日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4歳（2020年）

2月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったサムシングジャストにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

8月8日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のフィニフティを半馬身振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

9月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

12月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したトーラスジェミニを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

1月16日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

3月13日、中7週で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月16日、約7か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（2022年）

1月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

2022年4月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。