アドマイヤビクター（2015年生、母ツィンクルヴェール）

アドマイヤビクター（2015年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋優勝者」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時8歳）と交配したツィンクルヴェールが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の竹田城ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって5,616万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月25日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は504kg。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

3歳（2018年）

6月9日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスワーヴアラミスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月1日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイコーンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月5日、中4週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

4歳（2019年）

1月26日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のリゾネーターに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

2月16日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月29日、約7か月半の休養明けで迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの竹田城ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウマトイに3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

11月3日、中4週で迎えた8戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

2019年12月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。