ダンツキャンサー（2011年生、母チョウカイクリス）

ダンツキャンサー（2011年2月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋かに座」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤジャパン（当時9歳）と交配したチョウカイクリスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地34戦4勝2着2回、中央障害5戦2勝2着1回。2016年のクイーンステークス(牝G3)で3着に入った他、2014年のマーガレットステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、山元哲二によって483万円で落札された。

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

10月26日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホッコーサラスターに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月9日、中1週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず14着に終わった。

3歳（2014年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、ダンスアミーガに半馬身交わされて2着となった。

3月16日、中1週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のコウエイタケルを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

5月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

9月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

11月2日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい最後はアグネスウイッシュと並んで9着同着となった。

12月13日、中5週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2015年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

2月1日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

8月2日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤサブリナに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月29日、中1週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2015ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月3日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

11月7日、中4週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた19戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを5馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のダイシンサンダーに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

12月12日、中1週で迎えた20戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

5歳（2016年）

2月20日、中9週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた22戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

5月15日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したミッキーラブソングを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

7月31日、中8週で迎えた26戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

8月21日、中2週で迎えた27戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

10月2日、中5週で迎えた28戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6歳（2017年）

2月18日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた31戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた33戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

9月24日、約4か月の休養明けで迎えた35戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のマサノハヤテに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

10月28日、中4週で迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のドリームハヤテに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

7歳（2018年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた38戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に牝馬ながら60kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で植野貴也騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったヨカグラから半馬身差の2着に敗北した。

7月28日、約5か月半の休養明けで迎えた39戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月8日、約4か月半の休養明けで迎えた40戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、サラ系障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 曇/良）に牝馬ながら60kgの斤量を背負って出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8歳（2019年）

1月19日、中5週で迎えた41戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に牝馬ながら60kgの斤量を背負って出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。