ワイルドカード（2014年生、母パーフェクトチャンス）

ワイルドカード（2014年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ワイルドカード」。毛色は鹿毛。種牡馬のストリートセンス（当時10歳）と交配したパーフェクトチャンスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2019年のベテルギウスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

1月28日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は556kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサンチェサピークに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月19日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスペリオルシチーを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を物にした。

12月3日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のテイエムチューハイに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

4歳（2018年）

4月8日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月17日、中9週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシヴァージに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の天の川賞（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテルペリオンに9馬身の差をつけて1番人気に応えた。

10月20日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月28日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の立志ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

5歳（2019年）

7月20日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたドラゴンカップ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のアームズレングスに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月28日、中7週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマハマを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

6歳（2020年）

3月31日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって16着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた14戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

8月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦3勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。