サンチェサピーク（2014年生、母マスターギラティナ）

サンチェサピーク（2014年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「太陽+アメリカの都市名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴァーミリアン（当時12歳）と交配したマスターギラティナが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は芳住鉄兵。主な勝ち鞍は2020年の薫風ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、芳住鉄兵から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ケイズによって324万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

1月28日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は522kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったワイルドカードに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のゲンパチマサムネに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、中9週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた4戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

6月25日、中5週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のポップアップスターに7馬身の差をつけて制した。

4歳（2018年）

11月3日、約16か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトーホウフライトにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

12月8日、中4週で迎えた7戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5歳（2019年）

2月10日、中8週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーセンヴィータに5馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月2日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの三浦特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

11月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

6歳（2020年）

2月8日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のセイヴァリアントに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

3月22日、中5週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレッドフレイに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの薫風ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のバンブトンハートに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6月27日、中3週で迎えた17戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

7歳（2021年）

1月17日、約7か月の休み明けで迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた19戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

3月23日、中5週で迎えた20戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、マーチ賞（大井ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

6月2日、中9週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた21戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。