ヴィーナスフローラ（2014年生、母サパス）

ヴィーナスフローラ（2014年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「金星のお花畑」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時13歳）と交配したサパスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地16戦2勝。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、浅沼廣幸によって2,376万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

8月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のラユロットに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月9日、中7週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた4戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3歳（2017年）

1月22日、中4週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月24日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月26日、中6週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、5着に入り込んだ。

9月3日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月2日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のペルルクロシュを半馬身振り切って2勝目をマークした。

4歳（2018年）

1月13日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月26日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月16日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2019年）

3月23日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上敏樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

6月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月27日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したマーマレードガールに3/4馬身届かず2着となった。

8月18日、中2週で迎えた22戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたプリディカメント決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月24日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月1日、連闘で迎えた24戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月3日、中8週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したドリームジャンボを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6歳（2020年）

1月18日、中8週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月25日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（6戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月1日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダイヤレイジングを半馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

4月5日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

6月13日、中9週で迎えた32戦目は、3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（10戦2勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず14着に終わった。

8月2日、中6週で迎えた33戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したエストに3/4馬身届かず2着となった。

9月6日、中4週で迎えた34戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（7戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

10月11日、中4週で迎えた35戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた36戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの河口湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた37戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

12月19日、中4週で迎えた38戦目は、3歳以上2勝クラスの大須特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

7歳（2021年）

1月23日、中4週で迎えた39戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

1月31日、連闘で迎えた40戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

2021年2月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。