ヒミノタカヒメ（1985年生、母ハシルチヤー）

ヒミノタカヒメ（1985年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のサチエノヒリユウ（当時7歳）と交配したハシルチヤーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は城地守明。戦績は、中央平地14戦5勝2着3回。1989年、1990年とアラブスプリントステークス(アラ系4歳以上オープンハンデ)で2回3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

6月21日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は420kg。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったアキヒロホマレに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

10月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアヤノサンダーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中4週で迎えた3戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3歳（1988年）

1月6日、中5週で迎えた4戦目は、アラ系4歳以上300万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ガッツボーイに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

1月17日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系4歳以上300万下（京都ダート1200m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたユーショウタイガー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

1月30日、中1週で迎えた6戦目は、武田悟騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下のアラブ特別（小倉芝1200m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のフミノタッチに2馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4歳（1989年）

3月4日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、アラ系4歳以上700万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は山田和広騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

4月15日、中2週で迎えた9戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のカネサスパートを3/4馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

5月7日、中2週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアイビンゾンネに6馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5歳（1990年）

1月13日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、銀杯（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（7戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（2戦2勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のライトセカンドに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月11日、中5週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（8戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

3月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。