アキヒロホマレ（1985年生、母ビクトリアータイム）

アキヒロホマレ（1985年4月8日）は、日本の競走馬、種牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のマルケンダイドウ（当時8歳）と交配したビクトリアータイムが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は西村和夫。戦績は、中央平地28戦18勝、地方1戦0勝。1988年、1989年とタマツバキ記念(重賞)を連覇した他、1988年のセイユウ記念(重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

6月21日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は432kg。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒミノタカヒメに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月1日、中5週で迎えた2戦目は、アラ系3歳300万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のアイビンピースに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月6日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

10月24日、中6週で迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリンボートップに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月21日、中3週で迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを5馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリンボートップに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月6日、中1週で迎えた6戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（中京ダート1000m 晴/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシケンリッチに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月19日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオエセスラインに約12馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3歳（1988年）

2月14日、中7週で迎えた8戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝1800m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサシオギに3馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月27日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 晴/重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のジニアスランナーに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、札幌アラブステークス（札幌ダート1800m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシロキタタローに5馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

7月17日、中4週で迎えた11戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1800m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリアルオージャに約10馬身の大差をつけて8連勝で重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

8月20日、中4週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦2勝）。4頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のタカキヨに7馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

9月18日、中3週で迎えた13戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のタカキヨを半馬身振り切って10連勝で2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4歳（1989年）

1月13日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、銀杯（京都ダート1800m 曇/重）に65kgの斤量を背負って出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦4勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモガミチェリーに8馬身の差をつけて連勝数を11に伸ばした。

2月19日、中4週で迎えた15戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた16戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 曇/良）に67.5kgの斤量を背負って出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のセザンボーイに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月16日、中2週で迎えた17戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた18戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/不良）に65kgの斤量を背負って出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフクセンヒカリに約11馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月24日、中4週で迎えた19戦目は、札幌アラブステークス（札幌ダート1000m 晴/良）に67kgの斤量を背負って出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタニハイパワーを強烈な末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月16日、中2週で迎えた20戦目は、重賞のセイユウ記念（函館ダート1700m 晴/良）に68kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

9月17日、中8週で迎えた21戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 曇/良）に68kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセザンボーイに6馬身の差をつけて連覇達成

11月11日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 晴/良）に70kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（4戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマサフロルアに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

12月7日、中3週で迎えた23戦目は、全日本アラブ大賞典（大井ダート2600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（5戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（1990年）

1月5日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手（3戦3勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

3月18日、中9週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（4戦3勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（5戦3勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月3日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（6戦3勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

10月6日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（7戦3勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた29戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。