フクセンヒカリ（1986年生、母タクマヒメ）

フクセンヒカリ（1986年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のフクセンシヨウ（当時18歳）と交配したタクマヒメが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は岩手県、生産者は玉木満栄。戦績は、中央平地36戦5勝2着6回。1990年のセイユウ記念(重賞)で3着に入った他、1990年の銀杯(アラ系4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

9月18日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた3戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゾウゲブネゴールドに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月26日、中3週で迎えた5戦目は、アラ系3歳300万下のアラブ3歳特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず15着に終わった。

3歳（1989年）

1月29日、中5週で迎えた7戦目は、合谷喜壮騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上300万下（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上300万下（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で合谷喜壮騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアカネユーホーに2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

3月4日、中2週で迎えた9戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（中京ダート1700m 曇/重）に55kgの斤量を背負って出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた10戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上700万下（中京ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、カガノトウザイにハナ差交わされて2着となった。

4月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、アラ系4歳以上700万下（新潟ダート1700m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は松本達也騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のポットカオリを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

5月6日、中1週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のガッツボーイに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月21日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/不良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（3戦2勝）。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアキヒロホマレに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗れた。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ワクセイに交わされて5馬身差の2着に敗れた。

9月2日、中3週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

10月7日、中4週で迎えた16戦目は、保原ステークス（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（4戦0勝）。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

11月26日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は合谷喜壮騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で合谷喜壮騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったヒロタイムにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1990年）

1月13日、中3週で迎えた19戦目は、銀杯（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で合谷喜壮騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハシエイトに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中4週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で合谷喜壮騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のハクサンツバメに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

3月11日、中2週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で合谷喜壮騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったショウブラッキーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3月25日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で合谷喜壮騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた23戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で合谷喜壮騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた24戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた25戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、札幌アラブステークス（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた26戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた27戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月28日、中1週で迎えた28戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

11月25日、中2週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた30戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた31戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5歳（1991年）

1月12日、中3週で迎えた32戦目は、銀杯（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（7戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた33戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（8戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた34戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず3着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた35戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（小倉芝1200m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

4月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、アラ系4歳以上オープン（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北沢伸也騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。