フーガ（2006年生、母コインドブルー）

フーガ（2006年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「遁走曲（伊）。車名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のメイショウドトウ（当時10歳）と交配したコインドブルーが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）金成吉田牧場。戦績は、中央平地8戦0勝2着1回、地方29戦5勝2着1回。2009年の王冠賞(地方重賞)に勝利した他、2009年の日高軽種馬農業協同組合特別(一般)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、金成吉田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

桑原義光厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

10月30日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレロイヤルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの門別ライオンズクラブ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（2009年）

5月13日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳オープンの新冠町軽種馬生産振興会特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るムサシを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアラベスクシーズにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

7月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの天秤座特別（門別ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイガゴールドに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月26日、中7週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐冬樹騎手（5戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビービーボルケーノに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月5日、中9週で迎えた7戦目は、日高軽種馬農業協同組合特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で五十嵐冬樹騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエイダイタカラブネに1馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

11月19日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で五十嵐冬樹騎手（7戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

4歳（2010年）

4月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

8月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したロジスプリングを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月10日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2011年）

1月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

2月20日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（5戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入った。

3月20日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

8月25日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、JAむかわほほえみ特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（8戦5勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた18戦目は、日高軽種馬青年部連合会特別（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（9戦5勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、大樹歴舟川特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（10戦5勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（11戦5勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

12月28日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた21戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ウインターテール賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

6歳（2012年）

1月20日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた22戦目は、春駒賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

2月16日、中3週で迎えた23戦目は、一般B3四（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた24戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンステッキ賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた25戦目は、八丈富士賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた26戦目は、卯月賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた27戦目は、一般B3四（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた28戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、大ヒット記念!映画「ガール」賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた29戦目は、ほうき星賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、シルバーブライドル賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた31戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、サンクスナイト賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた32戦目は、晩秋賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

7歳（2013年）

1月8日、中7週で迎えた33戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた34戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリー賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた35戦目は、一般C1二三（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた36戦目は、如月特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた37戦目は、キャピタルステッキ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。