ピシーズクイーン（2007年生、母タカミツクイーン）

ピシーズクイーン（2007年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「うお座の女王。本馬の誕生日より」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時10歳）と交配したタカミツクイーンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は石川新一。戦績は、中央平地9戦1勝、地方10戦8勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、石川新一から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、三宅勝俊によって525万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

8月22日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

10月2日、中5週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

4歳（2011年）

1月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウケイトニーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

1月26日、中1週で迎えた4戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンクルガンバレに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月11日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタイシュウゲツに1馬身1/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から9kg戻して迎えた6戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のリュウノダイヤをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

5月26日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のトロンハイムに1馬身3/4の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月2日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンプリマドンナをクビ差振り切って6勝目を獲得した。

10月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

5歳（2012年）

4月8日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

8月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた13戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に終わった。

10月5日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、白鶴まるカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（3戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオメガキングコングに1馬身の差をつけて7勝目をマークした。

11月1日、中3週で迎えた16戦目は、加古川くつした特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイレディに1馬身の差をつけて8勝目をゲットした。

12月12日、中5週で迎えた17戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、なら酪農農協特別（園田ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノブリガデイロを驚異的な末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

6歳（2013年）

1月3日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で有馬澄男騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた19戦目は、いなぼう特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で有馬澄男騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。