トップガンジョー（2002年生、母ゴールデンノヴァ）

トップガンジョー（2002年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時10歳）と交配したゴールデンノヴァが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はハシモトファーム。戦績は、中央平地27戦6勝2着2回。2006年の新潟記念(ハンデG3)に勝利した他、2006年のエプソムカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ハシモトファームから「北海道7月当歳市場サラブレッド当歳」に上場され、和田牧場によって682.5万円で落札された。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

6月20日、デビュー戦は穂苅寿彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

7月25日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったストラスアイラに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

10月2日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で穂苅寿彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月21日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で穂苅寿彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のガッテンワンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

1月23日、中8週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた7戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で穂苅寿彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

2月5日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で穂苅寿彦騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマルターズビクターに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月20日、中5週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月17日、中3週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

6月12日、中7週で迎えた11戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（8戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサクセスドマーニにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月3日、中2週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

8月21日、中6週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルリバティーを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月18日、中3週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のインセンティブガイをクビ差振り切って制した。

12月10日、中3週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2006年）

2月4日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた20戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のグラスボンバーを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンレイジャスパーをクビ差振り切って重賞2勝目をマークした。

5歳（2007年）

8月26日、約12か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（3戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

10月7日、中5週で迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

11月10日、中4週で迎えた24戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

7歳（2009年）

1月31日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

3月1日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。