グレードアップ（2006年生、母デライトスライト）

グレードアップ（2006年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時9歳）と交配したデライトスライトが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。戦績は、地方9戦6勝。2009年の不来方賞(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中春美から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、前田晋二によって640.5万円で落札された。

松代真厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2008年）

9月25日、デビュー戦は張田京騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は494kg。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のグレートカフェに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月14日、中6週で迎えた2戦目は、2歳戦のラストトゥインクル賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2009年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳戦の碧空特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るフレンチマリーを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手にした。

3月4日、中3週で迎えた4戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の君子蘭特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のプロディージュに3馬身の差をつけて制した。

4月15日、中5週で迎えた5戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、爽秋賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイデュラブに3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

10月15日、中3週で迎えた7戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベルモントエースに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月22日、中4週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（水沢ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマヨノエンゼルを半馬身振り切って6勝目を手に入れた。

5歳（2011年）

5月3日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走から33kg増やして迎えた9戦目は、實川純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1000m 雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。