イチゲンパワー（2010年生、母スタミナスピード）

イチゲンパワー（2010年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロベイリー（当時12歳）と交配したスタミナスピードが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカファーム。戦績は、地方25戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年のシルバーブライドル賞(一般C1)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、カタオカファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、塩入満洋によって210万円で落札された。

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2012年）

9月28日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。馬体重は442kg。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、スカイラッシュに交わされて6馬身差の2着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（大井ダート1500m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着に入った。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、2歳（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3歳（2013年）

1月7日、中4週で迎えた5戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカネマサマイバッハに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のフルチャージに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月7日、中4週で迎えた7戦目は、3歳戦のナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦のツインメイト特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のセイクラベに3馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

6月20日、中2週で迎えた9戦目は、一般B3二（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた10戦目は、わし座特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

8月15日、中4週で迎えた11戦目は、盆踊り特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた12戦目は、初秋特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（10戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、シルバーブライドル賞（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のエリモブリーズに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月1日、中4週で迎えた14戦目は、三里塚特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（11戦2勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた15戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の銀杏特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

4歳（2014年）

2月18日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦の梅見月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（12戦2勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったチョコに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月17日、中3週で迎えた17戦目は、桜月特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（13戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のシンボリルルドをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

4月9日、中2週で迎えた18戦目は、花まつり特別（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（14戦3勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のエースフォンテンを半馬身振り切って6勝目を手に入れた。

5月7日、中3週で迎えた19戦目は、江戸川特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（15戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた20戦目は、青葉特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（16戦4勝）。12頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた21戦目は、麻綿原特別（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（17戦4勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

7月21日、中3週で迎えた22戦目は、海ほたる特別（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた23戦目は、ドリーミーナイト賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（18戦4勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた24戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、長月特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

5歳（2015年）

3月9日、約6か月の休み明けで迎えた25戦目は、三咲特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。