ピンポンダッシュ（2017年生、母ハッピーヴァリュー）

ピンポンダッシュ（2017年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「子供のいたずらの一種」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時12歳）と交配したハッピーヴァリューが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は飛野牧場。主な勝ち鞍は2021年の苗代特別(一般A5)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、飛野牧場から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月22日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

7月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

9月1日、中6週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着を確保した。

9月16日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

11月3日、中6週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場勇人騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

12月15日、中5週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で的場勇人騎手（5戦0勝）。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

3歳（2020年）

2月9日、中7週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場勇人騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で的場勇人騎手（7戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸びを見せたが、バーニングソウルに交わされて1馬身差の2着となった。

3月15日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で的場勇人騎手（8戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

6月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で的場勇人騎手（9戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた11戦目は、3歳戦の加賀尼御前賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で的場勇人騎手（10戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ヴェッツラーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中6週で迎えた12戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

10月16日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた13戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイペイシェンスに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月30日、中1週で迎えた14戦目は、岩屋堂特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したタイクーンバゴに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた15戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のココホレワンワンに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月24日、中1週で迎えた16戦目は、オリオン座特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったメモリーソウルにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月23日、中3週で迎えた17戦目は、トナカイ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月1日、連闘で迎えた18戦目は、丑年賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカミルレを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

1月26日、中3週で迎えた19戦目は、みずがめ座特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（6戦3勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた20戦目は、立春特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた21戦目は、弥生特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で岡部誠騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のルーレットエルフに2馬身の差をつけて4勝目を手にした。

4月5日、中3週で迎えた22戦目は、土筆特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で岡部誠騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた23戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、苗代特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフェノワールに1馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

5月21日、中1週で迎えた24戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、エメラルドオープン（名古屋ダート1800m 雨/不良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた25戦目は、蟹江特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

6月30日、中3週で迎えた26戦目は、鱚特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は加藤聡一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

7月9日、連闘で迎えた27戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、穴子特別（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた28戦目は、鰻特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた29戦目は、美浜特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（10戦4勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた30戦目は、ひまわり特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

9月1日、中1週で迎えた31戦目は、秋刀魚特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた32戦目は、細川智史騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップヴェスタ賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

5歳（2022年）

1月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（11戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

2020年9月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月29日、約4か月半の休養明けで迎えた34戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（12戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

2022年6月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。