ライオットガール（2020年生、母マリアビスティー）

ライオットガール（2020年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「1990年代初頭のアメリカのサブカルチャー運動」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時17歳）と交配したマリアビスティーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はヒダカフアーム。2023年のレパードステークス(G3)に勝利した他、2024年の兵庫女王盃(牝Jpn3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中村直也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

9月24日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビッグボスマサムネをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3歳（2023年）

1月29日、中4週で迎えた4戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのくすのき賞（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は小沢大仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のライジングラパスに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

6月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリースタルを圧倒的な末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

7月8日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

8月6日、中3週で迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオメガギネスをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月5日、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月3日、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

11月29日、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテリオスベルに2馬身半の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

4歳（2024年）

2月7日、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

4月4日、牝馬限定Jpn3の兵庫女王盃（園田ダート1870m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアーテルアストレアに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。