タイセイスキャット（2016年生、母マルカジュリエット）

タイセイスキャット（2016年3月16日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋ジャズで使われる歌唱法」。毛色は鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時17歳）と交配したマルカジュリエットが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はナカノファーム。主な勝ち鞍は2020年のキンギンボク特別(一般B32 C11)。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月1日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/重）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したメイショウソテツに半馬身届かず2着となった。

10月13日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したニシノイタダキにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月24日、中3週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

3歳（2019年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

3月9日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

7月27日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

8月10日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

2019年8月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月6日、中3週で迎えた11戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウミヤラビを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月11日、中2週で迎えた13戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた14戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、JBC浦和まであと5日（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月20日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上C1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大柿一真騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4歳（2020年）

4月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から46kg増やして迎えた16戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、二輪草特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた17戦目は、福島町岩部クルーズ特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたパキラパワー決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月14日、中1週で迎えた18戦目は、パンジー特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月28日、中1週で迎えた19戦目は、キンギンボク特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川倭騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のバンカブルスターに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

6月17日、中2週で迎えた20戦目は、北海道の翼「AIRDO」特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川倭騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったアルテンベルクを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月16日、中3週で迎えた21戦目は、北竜町ひまわりまつり特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石川倭騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた22戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、古平温泉しおかぜ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた23戦目は、ドゥラメンテ・プレミアム（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた24戦目は、新冠ライオンズクラブ特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったフレアリングキングに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月6日、中2週で迎えた25戦目は、あっさぶメークイン特別（門別ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（8戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、バンカブルスターにクビ差交わされて2着となった。

10月21日、中1週で迎えた26戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、ドレフォン・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた27戦目は、来年のJBCは金沢&門別賞（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた28戦目は、「わ!」がいっぱい品川賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

12月28日、中1週で迎えた29戦目は、一般B3六（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

5歳（2021年）

1月20日、中2週で迎えた30戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、銀嶺賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた31戦目は、コアレスハンター賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた32戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンステッキ賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では賦性のガッツでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月24日、中1週で迎えた33戦目は、ブルーフアミリー賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた34戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、競馬ゲーム「ウイニングポスト」賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた35戦目は、スピカ賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田凌騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

9月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg減らして迎えた36戦目は、1991 マークカード地方初導入賞（大井ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた37戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、水彩都市・江東賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた38戦目は、菅原涼太騎手を鞍上に迎えて、モヒート賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

2022年3月8日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。