ブレスジャーニー（2014年生、母エルフィンパーク）

ブレスジャーニー（2014年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「旅を祝福する」。毛色は鹿毛。種牡馬のバトルプラン（当時9歳）と交配したエルフィンパークが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は競優牧場。2016年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)に勝利した他、2016年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、競優牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって270万円で落札された。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

6月4日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロジムーンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダンビュライトに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月19日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスワーヴリチャードをクビ差振り切って3連勝で重賞2勝目を挙げた。

3歳（2017年）

10月22日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦3勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

12月2日、中5週で迎えた6戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

4歳（2018年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

7月1日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

9月2日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5歳（2019年）

5月18日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月9日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

10月21日、中7週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月23日、中4週で迎えた18戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6歳（2020年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

3月15日、中4週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5月16日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

8月15日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた24戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

2020年9月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、柿生オープン（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた26戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、麻生オープン（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

7歳（2021年）

1月2日、中1週で迎えた27戦目は、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したファルコンウィングを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月14日、中1週で迎えた28戦目は、チバテレ盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた30戦目は、神田川オープン（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

6月3日、中4週で迎えた31戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた32戦目は、マイルグランプリトライアル（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

9月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、M1のOROカップ（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月8日、中9週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた34戦目は、山崎良騎手を鞍上に迎えて、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

2021年12月16日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。