フサイチオフトラ（2004年生、母ダンシングサンデー）

フサイチオフトラ（2004年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋オフトラックの略。競馬場の外でも人々の話題になるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックホーク（当時10歳）と交配したダンシングサンデーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦2勝2着2回、地方2戦2勝。2006年の萩ステークス(オープン)に勝利した他、2012年のはがくれ大賞典(KJ2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、関口房朗によって7,560万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月10日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のフライングアップルに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月28日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマルカハンニバルをハナ差振り切って制した。

4歳（2008年）

5月10日、約18か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

5歳（2009年）

4月25日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り小雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

5月16日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、逃げるセンノカゼを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月14日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったテイエムアンコールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月20日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月26日、連闘で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の聖護院特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（8戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（9戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

7歳（2011年）

9月3日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

9月24日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（10戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月5日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（11戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

8歳（2012年）

2月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた21戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、鏡山特別（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアドマイヤダンクに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

3月11日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた22戦目は、KJ2のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のデュナメスに1馬身の差をつけて4勝目を挙げた。