ウルル（2008年生、母タイキナタリー）

ウルル（2008年4月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オーストラリアにある一枚岩。父の生産国より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のスニッツェル（当時6歳）と交配したタイキナタリーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月4日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたエーシンブラン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月21日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ボストンエンペラーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2011年）

1月8日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（6戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコアレスシルバーを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

8月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

12月17日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。