ボストンエンペラー（2008年生、母イサミサクラ）

ボストンエンペラー（2008年1月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したイサミサクラが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着6回、中央障害4戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の南総ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、宮内牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月16日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

11月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたニジブルーム決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るウルルを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

3歳（2011年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

7月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキングレオポルドをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

8月6日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のジュエルオブナイルを半馬身振り切って雨下の混戦を制した。

9月3日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたシセイカグヤ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月23日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（6戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

4歳（2012年）

2月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたスプラッシュエンド決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月15日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

6月16日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアポロノカンザシに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月30日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

8月19日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（8戦3勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したアイラブリリを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月11日、中2週で迎えた19戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアフォード決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月2日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったニシノビークイックにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月16日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジリジリと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のルリニガナをクビ差振り切って5勝目を手にした。

5歳（2013年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

4月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（11戦4勝）。17頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた27戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた28戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

6歳（2014年）

1月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（12戦4勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって16着に終わった。

6月1日、約4か月半の休養明けで迎えた30戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月5日、中4週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2015年）

6月13日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。11着に敗れた。