チェリービスティー（2008年生、母ミレニアムポップ）

チェリービスティー（2008年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「桜の木＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時19歳）と交配したミレニアムポップが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦2勝2着1回、地方10戦1勝2着4回。2014年のOROスプリント特別(一般)に勝利した他、2014年のハーベストカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、備前屋によって2,730万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月22日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、勝ったファーマクリームに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月2日、中3週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のカシノエベレストに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月21日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下のからまつ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

3歳（2011年）

4月2日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の芝桜賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のドラセナ賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月21日、中4週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

6月25日、中4週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のディアブラーダに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月21日、中7週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐世保特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

10月9日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

12月10日、中8週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月24日、中1週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宗像特別（小倉芝1200m 雨/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

3月4日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のパノラマビューカップ（中京芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

6月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の七重浜特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

8月26日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5歳（2013年）

1月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上500万下の蒲郡特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

2月16日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

5月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6月23日、中4週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

12月1日、約5か月半の休み明けで迎えた27戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

6歳（2014年）

4月24日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、クロフネ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた29戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、OROターフ特別（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたソールデスタン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月8日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の早池峰賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったランドオウジに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月6日、中3週で迎えた31戦目は、地方重賞の岩鷲賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた32戦目は、OROスプリント特別（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田洋騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るエスカーダを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って久々に美酒を浴びた。

8月17日、中3週で迎えた33戦目は、地方重賞の桂樹杯（盛岡芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で千田洋騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた34戦目は、牝馬限定地方重賞のヴィーナススプリント（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で千田洋騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマイネヴァイザーにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月12日、中3週で迎えた35戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のハーベストカップ（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したダブルスパークにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月25日、中1週で迎えた36戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた37戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず最後はヒシジェントリーと並んで7着同着となった。