ミスコチョウラン（1988年生、母ミスカマラード）

ミスコチョウラン（1988年5月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスズカコバン（当時8歳）と交配したミスカマラードが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）庄野牧場。戦績は、中央平地39戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は1993年の西陣特別(900万下)。

経歴

デビュー前

庄野穂積厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

9月8日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は454kg。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた2戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハギノサキガケに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月7日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入った。

10月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったホクセイシプレーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のテイエムジョオーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のエリカ賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシクラメンステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

3歳（1991年）

1月15日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

3月3日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下の沈丁花賞（中京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

3月31日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、4歳500万下のアザレア賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた14戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

11月16日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着を確保した。

12月7日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

12月14日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柿元嘉和騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4歳（1992年）

1月18日、中4週で迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着を確保した。

2月1日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったヌーボシェクルにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3月21日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋守騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月16日、中7週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のトウカイスマイルに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月20日、中2週で迎えた25戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（9戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、2着となった。

8月2日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（10戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモールドガリバーを猛烈な末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

8月22日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（11戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したレガシーワールドに3/4馬身届かず2着となった。

9月13日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（12戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

5歳（1993年）

4月17日、約7か月の休養明けで迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したデーエスソロンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月9日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトキノスピカにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中1週で迎えた33戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のヤマヒサウイングを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

6月6日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた35戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の西陣特別（京都芝2000m 雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のメモリータイヨウに1馬身3/4の差をつけて5勝目を掴み取った。

10月2日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（13戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（14戦2勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた39戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（6戦1勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。