アズマサンダース（2001年生、母オースミシャイン）

アズマサンダース（2001年2月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したオースミシャインが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地25戦2勝2着3回。2004年の桜花賞(牝G1)で2着に入った他、2005年の京都牝馬ステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、日高大洋牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月6日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のセイウンヴェルクに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月4日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったモエレエスポワールを半馬身捉え切れず2着となった。

12月7日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

3歳（2004年）

3月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたスイープトウショウ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月11日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったダンスインザムードに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月23日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月19日、中8週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4歳（2005年）

1月5日、中1週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

1月30日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウイングレットを3/4馬身振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

10月16日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

11月20日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。

5歳（2006年）

1月29日、中9週で迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

4月8日、中9週で迎えた15戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

8月13日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（7戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

11月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（8戦1勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に敗れた。

12月24日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6歳（2007年）

5月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた21戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（9戦1勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた22戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（10戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（11戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月26日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（12戦1勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

11月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、6着を確保した。