シングライクバード（2005年生、母シングライクトーク）

シングライクバード（2005年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「鳥のように歌う」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時6歳）と交配したシングライクトークが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦5勝2着3回。2008年のフラワーカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月23日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したルールプロスパーを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2008年）

1月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のマイソールビームに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミッキーチアフルをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

3月22日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月27日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月31日、中4週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた8戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したヒカルカザブエを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

4歳（2009年）

3月28日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月3日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のメインストリームを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月14日、中5週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた15戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2010年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたブルースターキング決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のピサノジュバンを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

6月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に敗れた。

7月25日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月15日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入った。

8月28日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のザサンデーフサイチをクビ差振り切って5勝目をマークした。

10月17日、中6週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は鮫島良太騎手（3戦1勝）。17頭立ての16番人気で18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

12月19日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。