ビクトリーテツニー（2004年生、母Radu Cool）

ビクトリーテツニー（2004年1月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利＋愛称」。毛色は栗毛。種牡馬のGone West（当時20歳）と交配したRadu Coolが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地34戦7勝、地方3戦0勝、海外2戦0勝。2008年のカペラステークス(G3)に勝利した他、2010年の千葉ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月24日、デビュー戦はG.ボス騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月1日、連闘で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月15日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルカンターレに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月11日、中3週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1300m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るワンダフルドーラを別次元の末脚で半馬身差し切って雨中の戦いを制した。

12月13日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2007年）

1月28日、中6週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月1日、3歳戦のアルバスタキヤ（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバダート1800m）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったAsiatic Boyから7馬身差の2着となった。

3月31日、3歳G2のUAEダービー（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバダート1800m）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

10月6日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のドリーミーペガサスに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月9日、中2週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、5着に終わった。

4歳（2008年）

1月13日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアントニオマグナムに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月15日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月11日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

10月4日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノマーシャルをハナ差振り切って5勝目を挙げた。

12月14日、中4週で迎えた21戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のスリーアベニューに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

5歳（2009年）

2月1日、中6週で迎えた22戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた23戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

4月8日、中5週で迎えた24戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、5着に終わった。

12月13日、約8か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

6歳（2010年）

1月10日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた27戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた28戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノコンサフォスを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

4月3日、中4週で迎えた29戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

5月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（13戦3勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、4着に入った。

12月12日、約6か月半の休み明けで迎えた32戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

7歳（2011年）

1月9日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（14戦3勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた34戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

2月20日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

4月2日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた36戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

5月1日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた37戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月11日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた38戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

9歳（2013年）

5月23日、約17か月半の休み明けで迎えた39戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。