トーヨーリファール（1990年生、母サンダードーム）

トーヨーリファール（1990年5月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のRelaunch（当時14歳）と交配したサンダードームが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）トーヨークラブ北海道支店。戦績は、中央平地30戦6勝2着3回、地方2戦0勝。1993年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)に勝利した他、1995年のフェブラリーステークス(G2)で2着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月14日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキングファラオに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳500万下のカトレア賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジワンマンクロスを途轍もない末脚で半馬身差し切ってファンの期待に応えた。

12月26日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

3歳（1993年）

2月14日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた5戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月9日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永昌博騎手（4戦2勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

6月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のケイウーマンに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

7月4日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したネーハイシーザーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（7戦3勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

11月21日、中4週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（9戦3勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（10戦3勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

4歳（1994年）

1月15日、中3週で迎えた13戦目は、G3の平安ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオーディンを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って重賞2勝目をマークした。

6月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（12戦4勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（13戦4勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた16戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた17戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（14戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5歳（1995年）

2月4日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（15戦4勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリドガイに4馬身の差をつけて5勝目を手にした。

2月18日、中1週で迎えた19戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（16戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったライブリマウントにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（17戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のロイヤルハーバーを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手にした。

4月22日、中5週で迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（18戦6勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（19戦6勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して13番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた23戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（20戦6勝）。17頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

7月9日、中4週で迎えた24戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（21戦6勝）。12頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から21kg減らして迎えた25戦目は、南部杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（22戦6勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（23戦6勝）。17頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

6歳（1996年）

1月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、川崎記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永昌博騎手（24戦6勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月6日、約8か月半の休養明けで迎えた28戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で松永昌博騎手（25戦6勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、アヌスミラビリスに交わされて1馬身半差の2着となった。

7歳（1997年）

4月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた29戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月3日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

9月7日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は松永昌博騎手（26戦6勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

10月5日、中3週で迎えた32戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（27戦6勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。