サウロビスティー（2006年生、母スーパーリターン）

サウロビスティー（2006年4月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「栗毛の（伊）＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時12歳）と交配したスーパーリターンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地7戦1勝、地方19戦6勝2着2回。2010年の建依別賞(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山将樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

3月8日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

3月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカゼノグッドボーイに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の汐留特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

12月2日、中9週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、初氷特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた9戦目は、ファイナルナイト賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

4歳（2010年）

1月21日、中2週で迎えた10戦目は、一般C1四五（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

2月3日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデ戦の一般C1 C2（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアグリフェスタに2馬身の差をつけて2勝目を手にした。

3月15日、中5週で迎えた12戦目は、三条特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に敗れた。

7月4日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、維新号特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ゲイリージュピターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月16日、中1週で迎えた14戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のトレノ賞（高知ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた15戦目は、室戸シットロト踊特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオリジナルステップに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

8月22日、中2週で迎えた16戦目は、地方重賞の建依別賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のグランシングを半馬身振り切って4勝目をマークした。

9月25日、中4週で迎えた17戦目は、地球33番地特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（3戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグッドヘラクレスに5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

10月16日、中2週で迎えた18戦目は、土佐清水さば特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた19戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の黒潮マイルチャンピオンシップ（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

11月21日、連闘で迎えた20戦目は、刀、舟家その三特別（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（5戦3勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

12月11日、中2週で迎えた21戦目は、佐田沈下橋特別（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゲイリージュピターに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2011年）

1月8日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた22戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、四万十青さのり特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず3着に敗れた。

1月15日、連闘で迎えた23戦目は、一般Aイ（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（7戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のゲイリージュピターに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月20日、中8週で迎えた24戦目は、がんばれ岩手特別（高知ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（8戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったポートジェネラルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中2週で迎えた25戦目は、英雄坂本龍馬特別（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（9戦5勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

4月22日、中1週で迎えた26戦目は、スピカ特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（10戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。