トロピカルクイーン（2004年生、母アルペンウッセロ）

トロピカルクイーン（2004年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名（南国の）＋女王」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時12歳）と交配したアルペンウッセロが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）本間牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、中央障害14戦2勝2着3回。2010年のペガサスジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で3着に入った他、2009年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

3月4日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月30日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

7月8日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月1日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

11月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（2009年）

2月7日、約15か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた11戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は今村康成騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったリノーンランプから6馬身差の2着となった。

4月4日、中2週で迎えた12戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で今村康成騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガノマスタングから3馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で今村康成騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウダンディから2馬身半差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた14戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 小雨）に出走。鞍上は4戦連続で今村康成騎手（4戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のシロキタベガに3/4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で今村康成騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で今村康成騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。4着を確保した。

10月10日、中6週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた17戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で今村康成騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた18戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で今村康成騎手（8戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で今村康成騎手（9戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた20戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で今村康成騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。4着に入った。

6歳（2010年）

1月31日、中7週で迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3190m 曇）に出走。鞍上は11戦連続で今村康成騎手（11戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルアルセーヌをクビ差制して2勝目を収める

3月27日、中7週で迎えた22戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で今村康成騎手（12戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。3着に入った。

5月2日、中4週で迎えた23戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は13戦連続で今村康成騎手（13戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。