アグリ（2019年生、母Old Time Waltz）

アグリ（2019年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のCaravaggio（当時5歳）と交配したOld Time Waltzが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のセントウルステークス(G2)で2着に入った他、2023年の阪急杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、麻布商事によって1億1,550万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月26日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月23日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のジェットグリッターに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2022年）

2月20日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったラスールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月3日、中5週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月23日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月28日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のディープリッチに1馬身1/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーホウラビアンに4馬身の差をつけて優勝

12月18日、中4週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のヒメノカリスに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2023年）

2月26日、中9週で迎えた9戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のダディーズビビッドをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月26日、中3週で迎えた10戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

9月10日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したテイエムスパーダを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中2週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2024年）

1月28日、中4週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したルガルを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。