ヒメノカリス（2017年生、母ドバイマジェスティ）

ヒメノカリス（2017年4月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ドバイのブルジュ・ハリファのデザインの基になった砂漠の花」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したドバイマジェスティが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月30日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2020年）

2月2日、中8週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のフリークアウトに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月17日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月5日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

4歳（2021年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月15日、中8週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

7月25日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

9月20日、中7週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のシュライエンをアタマ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

10月23日、中4週で迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの寺泊特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ララクリスティーヌにクビ差交わされて2着となった。

12月5日、中5週で迎えた11戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

5歳（2022年）

1月9日、中4週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のレッドロワに5馬身の差をつけて3勝目を収める

3月19日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

6月11日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの桑名ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

10月1日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

11月12日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい13着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた18戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアグリを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

6歳（2023年）

1月8日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.イーガン騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノラムセスをハナ差振り切って優勝

2月18日、中5週で迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

2023年2月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。