ヒダカハヤト（1987年生、母キヨシキブ）

ヒダカハヤト（1987年4月29日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のキヨヒダカ（当時9歳）と交配したキヨシキブが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨミネ牧場。戦績は、中央平地25戦6勝2着2回。1990年、1994年とカブトヤマ記念(ハンデG3)を2勝した他、1994年の金杯(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森安弘昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

9月16日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のツルマイアスワンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1990年）

5月19日、約8か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のバンダイロードをハナ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

6月10日、中2週で迎えた3戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた4戦目は、森安輝正騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

9月8日、中8週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のながつき賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森安輝正騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のクリナツキを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月29日、中2週で迎えた6戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森安輝正騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたニフティニース決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月21日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で森安輝正騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシンエイロータスに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月24日、中4週で迎えた8戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森安輝正騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

4歳（1991年）

6月23日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、吾妻小富士賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で森安輝正騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた10戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は増沢末夫騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5歳（1992年）

4月26日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は森安輝正騎手（6戦2勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

5月16日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で森安輝正騎手（7戦2勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた13戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、伸びてきたマルマツエース決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月26日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

6歳（1993年）

10月2日、約9か月半の休養明けで迎えた15戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は森安輝正騎手（8戦2勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

11月7日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた18戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

12月19日、中2週で迎えた19戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

7歳（1994年）

1月5日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のステージチャンプを3/4馬身振り切って重賞2勝目を挙げた。

2月6日、中4週で迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

10月1日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

10月23日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイブキファイブワンに2馬身半の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

8歳（1995年）

7月16日、約9か月の休み明けで迎えた24戦目は、福島民報杯（福島芝1200m 雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦2勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた25戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。