ステージチャンプ（1990年生、母ダイナアクトレス）

ステージチャンプ（1990年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時11歳）と交配したダイナアクトレスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着7回。1995年の天皇賞（春）(G1)で2着に入った他、1993年の菊花賞(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

11月7日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドリュートにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月6日、中1週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスティールアロンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1993年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラリーキャップを半馬身振り切って2勝目を手にした。

5月30日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月17日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったビワハヤヒデに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4歳（1994年）

1月5日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、逃げるヒダカハヤトに3/4馬身届かず2着に敗北した。

1月23日、中2週で迎えた13戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた15戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るライスシャワーを上がり1位タイの末脚でハナ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

4月24日、中4週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず最後はマチカネタンホイザと並んで5着同着となった。

6月12日、中6週で迎えた17戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月10日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた23戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（10戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（11戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた25戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（12戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したインターライナーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月23日、中4週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（13戦2勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したライスシャワーにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月8日、約5か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（14戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（15戦2勝）。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（16戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴーゴーゼットにクビ差届かず2着となった。

12月9日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（17戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のインターライナーに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6歳（1996年）

6月15日、約6か月半の休み明けで迎えた31戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に61kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で蛯名正義騎手（18戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったカミノマジックにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7歳（1997年）

4月27日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で蛯名正義騎手（19戦3勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。