ゴーゴーゼット（1991年生、母クインゼット）

ゴーゴーゼット（1991年3月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時6歳）と交配したクインゼットが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高山博。戦績は、中央平地33戦6勝2着3回。1995年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利した他、1995年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

新井仁厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

7月17日、デビュー戦は大崎昭一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は410kg。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

9月11日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月3日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた6戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柿元嘉和騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

12月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

3歳（1994年）

1月6日、中3週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた11戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチアズルパンに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月5日、中3週で迎えた12戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

3月19日、中1週で迎えた13戦目は、4歳500万下のフリージア賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、バンブーフェリーニに3/4馬身交わされて2着となった。

4月10日、中2週で迎えた14戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、チアズルパンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、4歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったウインクキラーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた16戦目は、4歳500万下の野苺賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブイレモンをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

6月19日、中3週で迎えた17戦目は、4歳900万下のロイヤル・ホンコン・ジョッキークラブ・ト（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（3戦2勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るオースミナポレオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

10月16日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、3歳G2の京都新聞杯（阪神芝2200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（4戦3勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた19戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（5戦3勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた20戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手（6戦3勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月28日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（7戦3勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のインターライナーに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を奪取した。

3月4日、中4週で迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアグネスパレードに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月2日、中3週で迎えた24戦目は、G2の産経大阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（8戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（9戦4勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

6月4日、中5週で迎えた26戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（4戦0勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

10月8日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（10戦4勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（11戦4勝）。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（12戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のステージチャンプをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

12月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（13戦5勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

5歳（1996年）

10月6日、約9か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（14戦5勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた32戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（15戦5勝）。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた33戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（16戦5勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。