イブキファイブワン（1988年生、母インターロンシヤン）

イブキファイブワン（1988年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のインターグシケン（当時13歳）と交配したインターロンシヤンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地41戦6勝2着11回。1994年の北九州記念(G3)に勝利した他、1993年の福島記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月26日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた3戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸びを見せたが、伸びてきたネオオンワード決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハードイチヤに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月28日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月8日、中5週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月15日、連闘で迎えた7戦目は、4歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったチアズモアーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月7日、中2週で迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月3日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたトーワチャペル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月25日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4歳（1992年）

3月29日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

4月26日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、タイヤンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた13戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアルワードに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月6日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアクティブレディーに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

8月10日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトーワチャペルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月12日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

10月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したウィッシュドリームを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月7日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンドバットを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を収める

5歳（1993年）

4月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた24戦目は、烏丸ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた25戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた26戦目は、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の観月橋ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡冨俊一騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。2着となった。

8月15日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡冨俊一騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月29日、中1週で迎えた29戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャンソニエールを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を奪取した。

10月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたユーワビーム決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月21日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（9戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ペガサスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

6歳（1994年）

4月24日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（11戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（12戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

6月19日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた36戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で芹沢純一騎手（13戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

7月24日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた37戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で芹沢純一騎手（14戦1勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルブツパワフルをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

8月14日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で芹沢純一騎手（15戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったホクセイアンバーにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

9月11日、中3週で迎えた39戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で芹沢純一騎手（16戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

10月23日、中5週で迎えた40戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で芹沢純一騎手（17戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったヒダカハヤトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月11日、中6週で迎えた41戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で芹沢純一騎手（18戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。