タイヤン（1988年生、母タイサンサ）

タイヤン（1988年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したタイサンサが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着1回、中央障害11戦5勝2着2回。1994年の京都大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1995年の中山大障害（春）(重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

5月19日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中京芝1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイタクアプトを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のなでしこ賞（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4歳（1992年）

3月8日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るイブキファイブワンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月17日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の御嶽特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の由布院特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月2日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、最後はダンディアンバーと並んで3着同着となった。

8月15日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（9戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（10戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したシュウザンラッキーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月5日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（11戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタフジヒメを上がり1位の末脚で半馬身差し切って3勝目をゲットした。

10月3日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（12戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

5歳（1993年）

7月3日、約8か月の休み明けで迎えた18戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月11日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（13戦2勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（14戦2勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（15戦2勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた23戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた24戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のマキハタビッグに6馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

12月26日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のフィッツバルディに3馬身の差をつけて制した。

6歳（1994年）

1月9日、中1週で迎えた26戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で押田年郎騎手（2戦2勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のリアルサンマローに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月15日、約9か月半の休み明けで迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で押田年郎騎手（3戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のトウショウブリーズに9馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月12日、中3週で迎えた28戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で押田年郎騎手（4戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のタマモモノノフに6馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月17日、中4週で迎えた29戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（1995年）

2月5日、中6週で迎えた30戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は押田年郎騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったニシケンハンターからクビ差の2着に甘んじた。

3月4日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（京都障害芝→ダート3170m 曇）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（6戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイカツストームから約13馬身差の2着に敗北した。

9歳（1997年）

3月1日、約23か月の休養明けで迎えた33戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた34戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。