ダンディアンバー（1988年生、母タニノグレースフル）

ダンディアンバー（1988年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時11歳）と交配したタニノグレースフルが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は片岡牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着3回、地方3戦0勝。1990年の小倉3歳ステークス(G3)で3着に入った他、1990年のフェニックス賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

7月21日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のヤングシゲオーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたホーマンフィリオー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた6戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の阪神3歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（1991年）

3月2日、中9週で迎えた8戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアクティブレディーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月13日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（7戦2勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた11戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

12月21日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

4歳（1992年）

7月18日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永昌博騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月2日、中1週で迎えた15戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、最後はタイヤンと並んで3着同着となった。

8月10日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の佐倉特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（9戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバンブードラゴンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

10月10日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（10戦3勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（11戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた21戦目は、D.ビードマン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

12月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（12戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

5歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた23戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（13戦3勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

1月17日、連闘で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（14戦3勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダンツジュピターに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

1月30日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（15戦3勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アジサイトミオーに3/4馬身交わされて2着となった。

6歳（1994年）

8月13日、約18か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

12月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、駒野特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

7歳（1995年）

1月4日、中1週で迎えた28戦目は、白坂芳文騎手を鞍上に迎えて、新春グランプリ（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた29戦目は、アメジスト特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。