アヴァニイ（2017年生、母ヒアーズトウショウ）
Avany
2017.02.18
アヴァニイ（2017年2月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「正面(マダガスカル語)」。毛色は栗毛。種牡馬のトーセンジョーダン（当時11歳）と交配したヒアーズトウショウが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。
経歴
デビュー前
1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、アスランによって1,728万円で落札された。
加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。
3歳（2020年）
1月6日、デビュー戦はF.ミナリク騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。
2月2日、中3週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のクールマキシマムに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。
4月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。
8月29日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着を確保した。
10月25日、中7週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。
12月12日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。
4歳（2021年）
1月9日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。
3月21日、中9週で迎えた8戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。
4月18日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るタマモパッションを豪脚でハナ差だけ差し切って雨中の激闘を制した。
5月16日、中3週で迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの中ノ岳特別（新潟ダート1800m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。
7月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。
9月5日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。
9月25日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。
12月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスのチバテレ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。
5歳（2022年）
1月22日、中5週で迎えた15戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。
1月29日、連闘で迎えた16戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。
5月8日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの咲花特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。
7月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。
9月10日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの日進特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。
9月24日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。
6歳（2023年）
1月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた21戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の小寒特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったタマモイットウセイに詰め切れず、7馬身差の2着となった。
2月14日、中4週で迎えた22戦目は、バレンタインデー特別（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドアーチャーを上がり2位の末脚で半馬身差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。
2月28日、中1週で迎えた23戦目は、忘れ雪特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。
4月11日、中5週で迎えた24戦目は、玄鳥特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤本現暉騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、5着に終わった。
4月28日、中1週で迎えた25戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の緑風特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。
5月31日、中4週で迎えた26戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、夕刊フジ賞（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。
6月28日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、牝馬限定戦のSPAT4プレミアムポイント賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。
7月3日、連闘で迎えた28戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、アクルックス賞（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に終わった。
8月11日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦の日刊ゲンダイ賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。
10月17日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、秋風特別（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオーケーパッションに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。
11月6日、中2週で迎えた31戦目は、シリウス賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコルドゥアンに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。
11月22日、中1週で迎えた32戦目は、小春空特別（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。
7歳（2024年）
1月30日、中9週で迎えた33戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、世界の舌を魅了する神戸ビーフ賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。
4月2日、中8週で迎えた34戦目は、プロキオン賞（川崎ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。
5月22日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた35戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、菖蒲月特別（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。