バクシンテイオー（2009年生、母アウトオブザウィム）

バクシンテイオー（2009年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「爆進帝王」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時20歳）と交配したアウトオブザウィムが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地30戦6勝2着2回。2016年の北九州記念(ハンデG3)に勝利した他、2016年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ランドマークによって2,205万円で落札された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

5月26日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のフォースライトに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月10日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を持続できず、6着に終わった。

12月1日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したアブマーシュに半馬身届かず2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

4歳（2013年）

4月20日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のレディオスソープに1馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

7月21日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の種市特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したビップイシマツに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2014年）

1月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

2月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上500万下の大牟田特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブライトチェリーを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

3月2日、中1週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

7月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヴァッフシュテルケに1馬身3/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

8月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のプランスデトワールに2馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

9月14日、中3週で迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

12月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2015年）

2月1日、中7週で迎えた17戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月7日、中4週で迎えた18戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

5月16日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

8月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた20戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

10月31日、中9週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた21戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

11月28日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

7歳（2016年）

6月26日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

8月21日、中4週で迎えた25戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のベルカントに1馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

10月29日、中9週で迎えた26戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい17着に敗れた。

8歳（2017年）

1月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月4日、中5週で迎えた28戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた29戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

8月20日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に敗れた。