タムロチェリー（1999年生、母ミスグローリー）

タムロチェリー（1999年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2001年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のセクレト（当時18歳）と交配したミスグローリーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（株）諏訪牧場。戦績は、中央平地16戦3勝。2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)に勝利した他、2001年の小倉2歳ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、諏訪牧場から「八戸市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって420万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月15日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では閃光の如き末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオモシロイをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月2日、連闘で迎えた4戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のオースミエルストをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月4日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るアローキャリーを上がり2位の末脚で半馬身差し切って2歳女王の座を手にした。

3歳（2002年）

3月2日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

5月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

9月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から36kg戻して迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

4歳（2003年）

4月26日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた15戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。17頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に敗れた。

7月20日、中7週で迎えた16戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。