プロスペリダード（2020年生、母ヴェスティージ）

プロスペリダード（2020年3月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「繁栄(西)。子孫を繁栄させるほどの活躍を願って」。毛色は鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時7歳）と交配したヴェスティージが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ダーレー・ジャパン・ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、大樹ファームによって660万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

12月18日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2023年）

1月7日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた5戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5月14日、中8週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ヴィヴィッシモに交わされて1馬身半差の2着となった。

5月27日、中1週で迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シャングリラにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、グランデサラスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月19日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴレアドールを3/4馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

9月17日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマメコに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のハクサンパイオニアに1馬身の差をつけて順当に勝利した。

12月28日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのカウントダウンステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2024年）

3月9日、中9週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

6月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

10月19日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に敗れた。