ソウルスターリング（2014年生、母スタセリタ）

ソウルスターリング（2014年2月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「魂を揺すぶる様な。そんな走りに期待して」。2016年にJRA賞最優秀2歳牝馬、2017年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のFrankel（当時6歳）と交配したスタセリタが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦5勝。2017年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、2016年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月31日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤマンバイをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のペルシアンナイトに1馬身3/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月11日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のリスグラシューに1馬身1/4の差をつけて2歳女王の座を射止めた。

3歳（2017年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスパンテールに2馬身の差をつけて無傷の4連勝で重賞2勝目をマークした。

4月9日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦4勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のモズカッチャンに1馬身3/4の差をつけて樫の女王の座を手にした。

10月8日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続でC.ルメール騎手（6戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた8戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続でC.ルメール騎手（7戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4歳（2018年）

4月7日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（8戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（9戦5勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

5歳（2019年）

5月12日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6歳（2020年）

3月1日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着を確保した。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

2020年3月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。