アサクサマジック（1984年生、母ビユリートウシヨウ）

アサクサマジック（1984年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時11歳）と交配したビユリートウシヨウが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏服部牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着3回。1987年のクリスマスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

2月8日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったドウカンリマンドに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るカイウンジンスキーを自慢の末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3月8日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモアザンモアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

3月22日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下のれんげ賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（4戦2勝）。20頭立ての17番人気で大外20番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田村正光騎手（5戦2勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田村正光騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメークアスマートを半馬身振り切って制した。

11月21日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上1400万下の霜月賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田村正光騎手（7戦3勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたシャコーミキスキー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月5日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の市川ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田村正光騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた10戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田村正光騎手（9戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したダイナフランカーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

4歳（1988年）

1月17日、中2週で迎えた11戦目は、中山競馬場開設60周年記念（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田村正光騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた12戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の白富士賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の内外タイムス杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。