ハッピーアワー（2016年生、母サクセスシルエット）

ハッピーアワー（2016年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「幸せなひととき」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時10歳）と交配したサクセスシルエットが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は有限会社吉田ファーム。2019年のファルコンステークス(G3)に勝利した他、2018年のデイリー杯2歳ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月3日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったシングルアップに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月16日、中1週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びで猛進したが、伸びてきたリゲイン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るイッツクールを上がり1位の末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

9月2日、中8週で迎えた4戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のパイロテクニクスを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月10日、中9週で迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2019年）

1月6日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

3月16日、中9週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグルーヴィットを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

5月5日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

8月25日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

9月29日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

4歳（2020年）

1月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた11戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた13戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

6月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた16戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

5歳（2021年）

2月13日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

4月18日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた19戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

8月1日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた22戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず14着に終わった。

10月3日、中6週で迎えた23戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた24戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（2戦0勝）。17頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて最後はマイラプソディと並んで13着同着となった。

12月11日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

6歳（2022年）

1月10日、中3週で迎えた26戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

4月10日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

5月29日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた29戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

8月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず14着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた31戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

11月20日、中5週で迎えた32戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（2戦0勝）。17頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

7歳（2023年）

1月9日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川又賢治騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず14着に終わった。

2023年2月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。