パイロテクニクス（2016年生、母ショウナンハトバ）

パイロテクニクス（2016年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「火工術。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したショウナンハトバが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は原口牧場。2018年の福島2歳ステークス(オープン)で2着に入った他、2018年のすずらん賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって972万円で落札された。

シルクホースクラブにて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月1日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 雨/重）に出走。馬体重は496kg。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマカツルビーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中8週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハッピーアワーに半馬身届かず2着に敗北した。

11月11日、中9週で迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したジャカランダシティを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

12月23日、中5週で迎えた4戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（2019年）

2月2日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月23日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

10月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったグランソヴァールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4歳（2020年）

2月8日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったゴールドフレームに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月22日、中1週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るシングシングシングを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って久々に白星を挙げた。

10月17日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。